むやミ日記

どごさぁべ? 夢野岬ノ果テなさぁべ。

地べた這いつくばりの虫の目のみる世界と、浮世絵ふう鳥瞰図絵世界が交差するところはいったいどこだろーか?

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 これは、きのう図書館でかりてきた、磯﨑憲一郎『電車道』(2015年2月・新潮社)の裏がわの表紙です。

 丸い黒枠は虫眼鏡です。
 虫眼鏡のまん中下方にピンクの浮世絵ふうの雲がたなびいてます。
 その向こう、青い山を越えたところが「秋田」。左にカーブして「青森」とあります。
 この遠くて小さい表示が、見えるとよいなーと、虫眼鏡をセットしたのでしたが、ざんねん、あまりよく見えてません。
 
 おもての表紙は、きのうの「雨と睡蓮の葉っぱと電車の駅と電気屋さん本店と図書館のこと」の下のほうに、アップしてあります。
 
 虫眼鏡の下の赤い線の右端が「新宿」で、左方向にのびていって表紙のほうに続いてます。

 表紙の右側ですぐ「多摩川」を渡って、「新原町田」→「座間」にいったかとおもうと、その上のほうに雪をかぶった富士山があって、で、さらにその右横に小さく「駒ケ岳」、その奥に「木曽御岳」の、そのむこうは青い水平線なのでした。
 
 本の奥付の手前のページに、

 *初出 「新潮」 二〇一四年一~五月号、七~十二月号
          二〇一五年一月号

 と、なっています。
 

 このころ、あたしは、毎号をたのしみに、この「電車道」読んでいました。
 
 きのう、図書館でぐうぜん、背表紙をみつけて、手にとって、表紙をはじめてみて、、
 額縁つきの浮世絵みたいな表紙見て、

 「すんげーーーっ!!」と、びっくりしました。

 

 表紙とうらの表紙の、浮世絵ふう鳥瞰図絵世界は、

 

装画
吉田初三郎

 

「小田原急行 鉄道沿線名所図絵」(昭和二年)
 小田原急行 鉄道沿線名所案内(中村俊一朗氏所蔵)より

 

新潮社装幀室製作

 

 による、

 航空写真でもない、ドローン撮影でもない、世界標準? 近代絵画の遠近技法ぜんぜん眼中にない、グーグル・アース? みたいな超上から目線・宇宙人視線のズームインなんか、まーったく屁のカッパという、、

 すーんごい表紙・うら表紙なのでした。


 いっぽう、本文は、てっていてきに、地べた這いつくばりの、虫の目世界の描写がつづく(ハズな)のですが、あたしが、記憶しているのは、いっこだけで、、


 「男は洞窟の床に横になって、ただ降る雨を見て過ごした。
 

 ということくらいで、どんなワケで、家族を捨てて、わけのわからない洞窟なんかの床で、横になっているのか、という、細部を、ほとんど、きれいに、忘れてしまっているので、あります。

 

 きょうの朝は、きのうのに増してザンザン降りの雨でした。
 もいっかい、あたしの古iPhone5で、睡蓮の葉っぱと雨つぶ撮影をやってみよーか、と、ちらっと思いましたが、やめました。

 

 あたしも洞窟(石牟婁)の中で、横になって雨音ききながら、

 この「男は」、
 この「洞窟」なんかに、
 どうして、くることに、なったんだっけ、
 と、読みなおし、を、はじめることにしました。

 

【つづく】