約百年前の「浸水洪水溺死」の記録と、台風12号「関東直撃のおそれ」のかんれんについて

今朝は、ひかくてき、に、涼しく、なったみたいでした。

三日前の、22日の日曜日に、引っ越しする予定だった小島さん(十八年さん)が、茶封筒を持って、大家さんの家の玄関前で立っていました。

大家さんは、地下に無線でピンポーンして、あたしが階段上がって地上にいくと、

「あった、あった。引っ越し荷物を整理してたら出てきた」と十八年さん、なんかちょっとうれしそうに茶封筒をくれました。

 

茶封筒のなかみは、『赤■川物語』の一部をコピーしたのと、「病院そばの元釣り堀・いま建売住宅街の下に埋まってる「古墳時代前・中期遺跡の位置がわかる地図」の古いコピーでした。
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(右端のが「古墳時代前・中期遺跡の位置」その他「●」がこの地域の各時代の遺跡の分布を示しているようです)


ここんとこの強烈熱波襲来で、引っ越し屋さんのスケジュールがズレてきて、「このつぎの日曜日に変更」と、いったん延期になっていた小島さん(十八年さん)の引っ越しが、こんどは、台風12号が急カーブして関東直撃? 苗場のフジロックもヤバみ?状態なので、「変変更ですみません平日でいいですか?」「しょうがないです、いいです」と、なったんだ。とのことでした。

 

大家さんが、どうぞなかへ、といっても十八年さん、

「や、まだゴチャゴチャかたづいてないですから、これで、」

と、ゆーくりゆーくり小幅歩きで、ぶっとい杖をついて帰っていきました。

浸水洪水・溺死

  8 浸水洪水
 豪雨により増水すると辷(すべ)り淵から眞○寺門前及び△△街道沿いの低地は床下から床上まで浸水することがあった。
 又明治四十三年続いて大正二年には■■川右岸の堤防が潰壊し赤■川左岸の地域一帯は白海(シラウミ)と化し、地域の橋梁は流失或いは大破するなど大被害を被った。
 こんな場合其の後には必ず伝染病が発生した。
 先ず患者を伝染病々院に収容し、続いて家屋の外部には石灰乳を散布する。
 また家庭内の衣類や寝具は大きな消毒車で蒸気消毒をする。
 夏になると毎年のようにこんな風景が見られた。
 

 9 溺死
 豪雨のため渦を巻いて流れる激流は子供たちの魅力をそゝる。
 これを見物に出かけた子供が足を滑らせて、流れに呑み込まれ死亡すると言う惨事が時折起こった。
 大正九年七月の事である。
 ■■堰(今の子供広場附近)で小学生の某君が川に落ちた。
 此處は川辺から水面まで相当の距離があり、激流に呑み込まれ浮つ沈みつ、下流に流されて行く姿をあれよあれよと見守るのみである。
 この時此處を通りかゝった近所のおじさんが川へ飛び込んで助けてくれた。
 平素温厚のあの人がと思われた様の壮舉である。
「大正九年七月廿九日溺水死に瀕せる○○○○を救助したる段殊勝ナリ」として□□□□□県知事より賞状と金四円下賜されている。

(以下略)

『赤■川物語』(著者:不明)

 

台風12号関東直撃!?

 大家さんと、コピーをかわりばんこに読んでいると、

 

「大正九年七月の事は、当時の知事の名前とか、金四円下賜とか詳しいねー」と大家さんがいいました。

 

「大正九年というと、あたしらの父母が生まれたころで、1920年だから98年前、ま、百年前だね、だいたい?」
「・・・」

 

「小島さんは、昭和十八年生まれでしょ? 18+25で43か? でえと、2018ー43は、75だから、小島さんが生まれる前の、25年前か、だいたいそのへんで、、」
「・・?・・」

 

「それで、おぼれかかって、たすっかった小学生は、小島さんではなくて、小島さんのお父さんくらいの年のひとかな?」

「・・?・・」

 

「その前の洪水の明治四十三年、続いて大正二年、は、そこからさらに、約10年くらい前だとして、今年は明治150年とかだから、まーだいたいだけど、計算あってるかな?」
「・・?・・」

 

「これさ? 小島さんのおじいさん、か、そのくらいのひとが書いたんだねー?」
「えーと、あのー、表紙と、奥付のところのコピーないので・・・」

 

「平素温厚のあの人がと思われた、ってあのひと、って、」
「もしかすると、小島さんのおじいさん、すかね?」

 

「かもしれないねー・・それと、きになるの、夏になると毎年のようにこんな風景が見られた、だけど、、」

 

「こんどの土日に、110年くらい前と、おんなじみたいに・・」

 

「そだねー、なってもね、ぜんぜんフシギじゃ、ないよねっ」

 

「・・・・・・・」


【つづきます】