むやミ日記

Muyami Net Watching Diary

郊外枯野の時ネジを逆にまくの巻(6)

運動会の花火、人口圧と行列、小さな移住と八口

 

日曜日、朝早く「どがんドガン、どがんドガン」と花火の音が響き渡って、目が覚めます。
地区自治会の運動会「やるぜー!」のお知らせ空砲花火です。
毎年この時期に必ず「どがんドガン、どがんドガン」と鳴らすのが風習なのだそうです。
郊外枯野町自治会主催の運動会はいつも、小学校通学区の各地区(大家さんの記憶によると4つか5つ?)の対抗戦らしいです。

その「やるぜー!」花火の「どがんドガン、どがんドガン」も、花火屋さんが事前に地区ごとに、シカケをセットしておき、順番にまず小学校の近場からデカ音で、

  • 「どがんドガン、どがんドガン」と鳴ったかとおもうと、
  • 次に、中くらいの少し離れた音で「ドコンどこん」、、
  • その次は、こんどは遠めの小さい音で「ドトンどとん」・・・
  • さらに遠めの音で、・・・やーっとおわったかな、あーねむミ、

もういっかい寝なおそうか・・・とおもったら、

またアタマに戻って、同じことを二回繰り返してやりやんの・・・

小学校通学区の子たちのパパ、ママは、この「やるぜー!」花火の音、どんなふうに聞いてるんでしょうかしらん?
 

しかたないので起きだして、もっかけんあんの、「やつくち」「八口」を、調べていたら

弥生時代の中期はとても人口が増えた時期です。そして急激に高まった人口圧を下げるために、小さな移住が頻繁に起こります。移住先は水田を開きやすい場所であるため、多くの見知らぬ人がそこに集まることになり、人口稠密地ができてしまうのですね。非常にコンティンジェント(偶発的)にできてしまう。そうするといろいろな問題が起こります。小規模な殺傷が多発していたことも考古学的に明らかです。(中略)私が一番注目するのは、この現象が一番先端的に起こった北部九州地域です。この地域ではお墓のかたちが統一化されてしまうのです。道を挟んで延々と死者を二列に埋葬し続けるのです。そこで一番自然に構成される集団的な行為は行列です。それから、そのような道の一ヶ所に人を葬ると、その道の先にすでに葬られたたくさんの人のお墓を覆う土饅頭(の列?)が見えていたことでしょう。そして何より、身体運動としての行列というのは、否応なしに人の協同を誘いますし、先頭に立つ人とそれをフォローする人という関係が自然にでてきてしまうものなのです。ですから、弥生時代の初期に基本的には平等的であった社会関係が、気持ちのうえでは平等性を保ちながらもリーダーシップを生み出してしまうような装置が、あるコンティンジェントな条件の生成に促されて出現してしまったと言えます

「現代思想」2018年9月〔考古学の思想〕

討論「考古学と哲学」-p12-溝口孝司氏の発言より

 ( )内と  は引用者

 

そこで「水田を開きやすい場所」に関して、いままで探しためたリンクを見てみると

 

谷をヤ・ヤツと読む習慣
扇ヶ谷(おうぎがやつ)・世田ヶ谷(せたがや)など
鎌倉から広まった用法だが、本来ヤツはタニとは異なる物を指す
谷中(やなか)・谷村(やむら)などヤの一字音になっているのは本来拗音であるからか
北武蔵から上州にかけてはヤト 谷戸とあてる
○ガヤトなどガを挟む結果、垣内(がいと)の字をあててしまった例も
民家の近くの地形であることが推測できる
二つの高地の中間にあり、居住と耕作に便利な水湿の地をひかえた場所だったか
東北・北海道で谷地・萢などと書くヤチと同じもの

 

 

柳田國男『地名の研究』p130-131


例へば谷をヤ又はヤツと訓ましめる習慣である。扇ケ谷・世田ケ谷などと、鎌倉ではヤツを谷と書くこと年久しく云々

地名の研究 - 国立国会図書館デジタルコレクション

 

じっさいに「○ヶ谷戸」がつくバス停が、チャリコで行ける範囲に2ヶ所あります。
バスに乗ってその2ヶ所を通過するとき、アナウンスが{◯がやと}ではなく「○ガイト」と言うので、「へ?」と、なったことがありました。
「やつくち」も、かなりの数の「八口」がそこいらじゅうにあるみたいです。

 

そういえば、大家さんの生まれたところは、

 

「やくち」というとこだよ? でなにか? 


ふーむ、む、とか言いながらチャリコに乗って図書館に向かいます

 

運動会の行進曲がきこえてきます。
図書館近くの小学校の運動会はすでにもう、6月の梅雨のはじまる前に終了ずみです。
そのかわり、いま、幼稚園が、小学校のグランド借りて運動会をやってます。
幼稚園では「園児」のことを「おともだち」と呼ぶらしいです。
幼稚園の先生が、行進曲の音楽にまけるもんかと、マイク使った大きな声で、
「〇〇組のおともだちの△△△がはじまりまーす!」のアナウンスが鳴り響きます。

野次馬のあたしの見えてるハンイでは、
幼稚園児のパパ、ママたちは、先生のデカ声の「はじまりまーす!」の合図と同時に、スマホ構えて背伸びして、あるいはせっきょくてきに位置移動して場所取り合って撮影開始します。
「急激に高まった人口圧」のなか、よい撮影場所をワレサキに確保しよう合戦がはじまって、運動会見物席での小競り合い・小規模殺傷が多発したかどうか?


ふんっ、、、とか言ってるうちに図書館に着きました

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お目当ての雑誌の書架に『文藝』冬号と、なかよくならんで『文藝』(2018年|秋)がありました。


「冬」がすでにここにある、ということは、
「秋」をようやく借りられる日に、なったよ、
ということなので、

速攻で借りて帰ってきました。

 

【つづきます】